PM2:50
不幸ばかりに目を向けて上手くいかない理由を都合の良いように並べ立てては逃げている
自ら選んでそこにいるくせに
差し伸べられた手を振り払ってまで
理解してほしい訳ではない
受け止めてほしいだけだと思う
苦しいとかかなしいとかそんな負の感情を否定も肯定もせずただ受け止めてほしいだけだと思う
だけど
強がることで自分自身を守ってきたから弱音を吐くのは簡単なことではなくて
当たって砕けて死んでしまってもいいと思えたらいいけれど石橋を叩き過ぎてズッタズタに破壊してしまうから
今日も前に進めない
AM8:35
綺麗な言葉だけを飾り付ける日々に意味なんてないのだろうけど言葉がぼくという人間を形作るひとつの要素ならばただひたすら美しく在りたいと思うのは悪いことだろうか
全てに於いて意味を求めがちなところがきっとぼくの悪いところ
煩えんだよ
AM5:42
睡眠導入剤の在庫が切れたので寝付けないまま朝を迎えた
羊が164250匹
飽きたからやめることにする
頭を空っぽにする方法が分からない
何の為にもならないようなくだらないことばかり考えてしまう
愛の定義や幸せについて死にたいと嘆く人間に手を差し伸べる必要があるのか否か
自分の中で答えが出せたところでそれは正解ではないのだと思う
精神科にて就労不可を言い渡された
主治医の言いたいことは理解できたが働かないで生きていくことなど可能なのだろうか
生きているだけでお金が掛かる
紙切れ1枚無いだけで心に余裕がない
自動販売機で温もりを買うことも躊躇ってしまう
480円の煙草を買った
腹の足しにもならないそれは白く濁って消えていった
偽りの好きという言葉を精神安定剤代わりにして今日は生きてみることにする
さよならって言いたいけど
AM1:14
世界でいちばん愛しているよ
ぼくにとって君は渡せなかったチョコレートのような存在だ
ぼくの体温で溶けていく甘ったるい暴力
生理食塩水
初恋はみずいろ
脚色だらけのラブレター
本当のことは自慰をしたあとのゴミ箱の中
新宿の電柱は孤独な人間だけの駆け込み寺だった
終電間際の山手線に飛び込んで死ぬからぼくの為に泣いている姿を見せてほしい
PM6:25
ほんのすこし夜の闇が深くなったように感じるのは瞼が重いせいだと彼女は言った
うさぎの目
湿度はやや高い
世界は君の都合のいいように切り取られている
だから君は君を7人も生み出して絶望に浸す
いちばん愛おしいのはいつだってぼくだ
140文字で綴る自由詩
逃げ込みたい扉は鍵が掛かっていて入れないなんて馬鹿げている
24周する間に108回は死にたくなるくせに
私が嘘じゃないと言えばそうなのだから余計なことを言わないでほしい
満月になったら月に帰らなくちゃならないけれど
13番目の数字を指したら助けにきてね
アデュー
AM1:57
有村竜太朗のライブを観て参りました
薄膜のような白い幕が掛かったまま演奏は始まった
照明に当てられてぼんやりとその姿が浮かび上がる
まぼろしの世界を観ているんだと思った
目を閉じたらもうそこにはいないんじゃないかと思った
なんていうか
あまりにも奇麗過ぎた
叙情的なサウンドと独特の歌詞と歌声
有村竜太朗の作る世界観が堪らなく好き
その背景を知りたいといつも思う
嗚呼なんだか
夢から醒めたみたい
愉しかったなって気持ちだけが残っている
記憶なんて当てにならないからそれだけが全てです